ノズ・コレページ｜ノズ・コレの燃費ひとくち講座 その５

第４１回　生態系の変化　　投稿日：2001/07/15(Sun)

久しぶりの休日に、家族みんなで一緒に食事。
夏は、やっぱり、そうめんとおろし生姜。
義母が、つぶやきます。
「今年はおかしいよ。７月なのに、あちこちで藤の花が咲いている」

植物ばかりでは、ありません。
シマヘビ、アオダイショウ、アマガエルなど、ウチの近くで見慣れた小動物が、この１〜２年、ふっつりと消えてしまいました。
カラ梅雨と、はやくも来た猛暑。
私たちの周りの生態系は、少しずつ変化しています。その原因となっているのは、温室効果ガスの急増です。

すでに見たり聞いたりしてご存知の「地球の温暖化」の６文字。
この言葉を切実に受け止めている人が、どれだけいるのでしょうか？

ＣＯ2などの温室効果ガスの絶対的排出量を抑えなくてはなりません。
アイドリングストップを忘れていませんか。
毎日ノーカーデイなんてのは、非現実的です。
アクセルワークを、ほんの少し控えるだけで、愛車は、こんなに低燃費になるだが。

第４２回　実用燃費係数　　投稿日：2001/07/22(Sun)

「実用燃費係数」とは、私、ノズ・コレが提唱する、主に燃費相談室向けの燃費用語です。

クルマのカタログには、１０・１５（じゅう・じゅうご）モード燃費が記載されています。
１０・１５モードとは、テンモードに代わって、１９９１年から適用されている燃費テストの運転方法で、それまでの一般走行を基準としたテンモードに、４０〜７０ｋｍ/ｈの加減速を含む１５の走行パターンを加えたもので、高速走行も考慮されています。
１０・１５モード燃費テストは、充分、暖機運転をしたエンジン定常状態で、シャーシダイナモ上の無風の空間にて行われます。

実用燃費係数とは、私たちが、ふだん、乗っている愛車の実用燃費を、その１０・１５モード燃費で割った数値をいいます。

日常運転においては、暖機運転のくりかえし、不用意な加減速など「走る」「曲がる」「止まる」を、円滑な交通の流れに沿うために、不定形な運転を強いられますから、カタログデータ通りの燃費を叩き出すことは、容易ではありません。
一般ドライバーの実用燃費係数は、０．６〜０．７に集中しており、この判定基準から、愛車の燃費が良いか悪いかの目安となります。

第４３回　Ｄ．Ｉ．方式のアーシング　　投稿日：2001/07/29(Sun)

プラグコードにアースコードを付けるアイデアは、たいへん面白いですね。
エンジンルーム内の各部分へのアーシング施工の効果が、巷間で聞かれますから、ぜひトライしてみたいポイントです。
ところが、プラグコードより効率が良い、という訳で、ダイレクト・イグニッション方式が主流になりつつあります。

プラグコードにアーシング。
捨てがたい魅力があります。

インターネットで探してみると、やはり、ありました。
ダイレクト・イグニッション方式のヴィッツに適合する、アースコード付きプラグコード。
さっそく、トライしてみました。
体感度は、あまりありませんが、一般路１０〜１５％、高速６〜８％向上が、実用燃費係数１近傍のマイ・ヴィッツの燃費結果。

さて、次の未開拓アーシングポイントは、どこだろう？

第４４回　アクセル開度２ｍｍの差　　投稿日：2001/08/05(Sun)

加速するクルマのなかで、アクセルペダルを踏むことは容易。
その後、定速クルージングにはいったとき、あなたはどうしますか？
おそらく大方のドライバーは、ブレーキペダルにスイッチするまでは、右足はそのままのアクセル踏力・開度を保っているでしょう。
意外に思われるかもしれませんが、定速クルージングに入ったら、若干、アクセルを戻しても、スピードは落ちないのです。

アクセルワークで、燃費向上をめざすのだったら、２段階アクセル戻しを、お勧めします。
・定速クルージングにはいったら、幾分、アクセルを戻す
・さらに加減速に変化点まで、微妙に戻す

このときのデジタル燃費計では、従来の１．５〜２倍くらいの瞬間燃費を表示されているはず。最高瞬間燃費をせり上げれば、おのずと平均燃費も上がります。
一般ドライバーは「いかにアクセルを踏むか」を考えます。フューエルエコノミストは「いかにアクセルを戻すか」を考えているのです。アクセル戻しの第２段階は、とくに重要。私のヴィッツでは、瞬間燃費６０ｋｍ/Ｌが可能です。
そのときのストロークは、わずか０．５〜２ｍｍ。
１ｍｍは、あなた自身のために。
１ｍｍは、環境保全のために。

第４５回　レギュラー仕様車　　投稿日：2001/08/13(Mon)

ヴィッツは、無鉛ガソリンのレギュラー仕様車です。
これにハイオクガソリンを入れたら、どうなるのでしょうか？
「効果がないから、入れても無駄」
「高速で、ちょっと伸びるかもしれません」

クルマ識者のアドバイスをよそに、ハイオクガソリン投入を実行してみました。
投入直後は、コンピュータの新しい学習のためか、一般路で３ｋｍ/Ｌほどダウンして、１７．０ｋｍ/Ｌ。アクセルレスポンスが重く感じられ、それまでの軽快な走りが失われてしまいました。
それでも、投入後、１０Ｌ燃料消費した時点で、一般路２２．０ｋｍＬに回復したようです。
ここで、高速燃費にトライ。
希望的観測は甘かった。
１００ｋｍ区間走行で、３ｋｍ/Ｌダウンして、２４．５ｋｍ/Ｌ。

やはりヴィッツは、レギュラー仕様車。
ハイオクガソリンには、拒絶反応を示します。
「維持費を安く」がエコカーの原点でした、と反省、再認識。

第４６回　禁断のＥポイント　　投稿日：2001/08/19(Sun)

ヴィッツ１Ｌ４ＡＴにアーシング施工をしました。
構成は、市販アーシングキット２２ｓｑ特殊低抵抗電線×２本と、自作によるＨＫＩＶ電線１４ｓｑ×６本としてあります。
さて、他のアーシングサイト及び今回の実践結果より、アーシングポイントに不適合、逆効果、悪影響がある箇所が判明しました。
・オルタネータ
・ＥＣＵ
・スロットルボディ
・センサ類付近

電気の素のオルタネータに直接アースすると、バッテリー端子間の電圧が上がりますから、各電装品に流れる電流も大きくなります。したがって、従来の適正値から外れるので、いろいろな不具合が生じてきます。
車種にもよりますが、アイドリング不安定は、その１例です。
ＥＣＵは、アース系の焼損が報告されています。

スロットルボディは、インジェクションで、エンジンに吸収される空気量を調整する装置。スロットルポジションセンサ近傍にアースされた電気が流れることになりますから、インジェクタ信号などに影響が出るでしょう。