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デュアド・フェスタ
(デュアドシリーズ10年の軌跡)

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はじめに

【燃費グッズとの出会い】
私の愛車歴を少し。マイカー第1号車は、中古のカローラ1200のMT車でした。日常生活の行動半径が格段に広がったとの喜びも束の間のこと。愛車に異変が! 2速と4速にシフトアップすると、車内のロードノイズがにわかに騒がしくなります。はて何だろうと原因を探ってみると、犯人はシフトブーツでした。ブーツの蛇腹ゴムの内ヒダの部分が劣化していて、2速と4速にシフトロッドを倒すと、蛇腹ゴムがパックリと口を開けるのです。開口部から覗くと、路面のアスファルトが丸見え。走行中にロードノイズを拾う原因がやっとわかりました。トヨタ車は「80点主義のクルマ造り」とは知っていたが、そーいうことかと、へんに感心してしまいました。
クルマの完成度が80点止まりなら、残りの20点はオーナーである自分の手で埋めてやろうじゃないかと、短絡思考がスイッチON。当時22,3歳の若者だった私の青春時代です。
あのとき、マイカー資金があと10万円手元にあったならば、「オッ、いいじゃないか!」のマークUハードトップが私のファーストカーになっていたでしょう。そうであれば、カーライフやクルマに求めるもの、クルマ依存度、偏愛度はまったく違ったものになっていたに違いありません。
スポーツタイプでなく大衆車のカローラ1200だからエンジンは複雑ではないので、エンジンルーム内をいじるのもかえって抵抗無く入れたのだろうと思います。遠州の空っ風もピューッと吹き抜けてしまうくらいガラスキのエンジン周りなので、つい手を入れて付け加えたくなります。当時のカー雑誌の広告から知識を得て初めて購入した市販燃費グッズは「ボン・ファイヤー」でした。コンデンサに蓄電して、点火プラグのスパークを強化する仕組みだったと思います。装着したカローラ1200のドライブフィーリングにどんな変化があったかどうかは――。全て忘れました(笑)。
が、その後に装着した点火プラグとディスビキャップ用のハイテンションプラグコード「モノマグコード」は、物凄く良かった印象が残っています。カローラ1200が1500ccにエンジン乗換えをしたようなパワフルなドライブフィーリングに変貌しましたからね。
この頃の発明であるクルマの追突防止装置「パニックブレーキ・ランプ」が閃き、装置設計・製作に没頭し始めるのは24,5歳の次の年あたりでしたっけ。市民発明家の側面を持つ、もう一人の私がスタートします。大学の最終専攻は応用化学科でした。「電気設計を教えてほしい」と鉄工所自営の父にたのむと、一言いって渡されたのが、オートメパーツのオムロンの総合カタログ。大きさは電話帳大でそれより厚くて、現代用語の基礎知識より、ちょっと薄いあの赤い本です。読んでみて、「面白い」「楽しい」と毎日のようにかぶりついて読み漁りました。昼寝のときは、件の本を枕代わりにして睡眠学習(笑)。
その努力が実り、パニックブレーキ・ランプの電気設計が独学で2ヶ月間で仕上がり。製作を始めて完成したのは、これまた2ヵ月後。合計4ヶ月を要しました。通電テストで、赤橙(後に赤白橙)のリヤコンビネーションランプが、三つ巴の3倍速(270サイクル/分)で、パパパパと高速点滅した瞬間は、我ながら感動しました(涙)。

【市民発明家的展望】
燃費一番に招かれた私は、やがて、一般の人でも燃費向上グッズが自作できることを知ります。しかし素人が作ったシロモノで本当に燃費向上効果があるのか否かは、眉唾物(あやしげなもの)としかみていませんでした。でも燃費一番BBSのにわかに盛り上がった雰囲気にプッシュされ、なにげなく作ってみたのが、ダイソー社トルマリンパッチ+銅板。この吸気系燃費アイテムの性能が良かったのです。
猿真似からできた自作グッズですが、私は市民発明家の一面を持っています。「大衆発明家の父」と呼ばれる豊沢豊雄さんの著書を50冊以上読んで蓄えた発明知識があります。研究所で試作品の緻密な計測テストに明け暮れ、既成事実を根底からひっくり返すような大発明はできないが、市販品をマネテ、ちょっとカエルくらいの小発明はできそうです。「超簡単!! トルマリン・銅ベルト」サイトのリリース直後、またまた小発明開発スイッチがONしてしまいました。こうしてできあがったのが、「デュアド・チタン・トルマリンベルト」です。芋づる式に改良を加えて、シリーズ化の道を辿るのは当然の成り行きでしたね。

【デュアドの祭典】
“モータリゼーション”という言葉があります。「自動車が生活の中に深く入り込むこと」と、現代用語の基礎知識2011に訳されています。私がカローラ1200に乗り始めたのは、モータリゼーションが世の中に浸透し始めた時期でした。
2013年の現在のクルマ社会にワープするとどうでしょう。若者のクルマ離れ。じわりと上昇カーブを描き続けるガソリン価格。巷間は、ガソリン車からハイブリッド車やEVへ。燃費グッズの生きる道は?? ハイブリッド車に後付けハード物の燃費グッズを付けたとき、これが原因のトラブル発生は、メーカー保証が効きません。燃費グッズ業界は岐路に立たされていると思います。
すると、燃費一番に参加してからデュアドシリーズにて1つの結果に到達した現在までが、個人的にみて一時代を形成した時期ではないかと。そこで、これまでリリースした数点のノズ・コレ製トルマリン自作品をまとめてみたいと考えました。
本コンテンツは名付けて「デュアド・フェスタ」。デュアドシリーズの祭典です。簡単にいえば、燃費マニアのディープな自作アイテムのお祭りです。動画はありませんが、これまでの10年間をギュッとプレスしてみました。ゆっくりと楽しんでください。

【付録】では、パワースポット企画を一休みして、市民発明家の顔を持つ私の小作品を取上げました。
「ゲンジボタルとヘイケボタルはどう違うの?」
「わからない」
じゃ、電子ホタルを2匹、作ってみよう。出来栄えは、画像をみてください。2種の電子ホタルは、元の会社の納涼祭に出展しました。お子さんを連れた、会社員の奥様方を前にして、模型ホタルの2匹の違いを説明すると、ウンウンとうなずいていました。深々と頭を下げられる奥様もいて、たいへん有意義な納涼祭になったのが思い出されます。
ひきこもり、うつ、自殺者が増加する歪曲した現代社会に、非力ながら私なりの主張を小発明で表現しました。画像のマルチチェンジャブル型万華鏡は、簡単に自作できます。さぁ、100円ショップに直行! 万華鏡キットと連接型ファンシーケースと布テープを購入。オブジェクトになる素材は、ビーズ片やガラス片だけではなく、自然界の有機物である花びらや葉片です。サクラの花びら+αで組合わせたオブジェクトにして、お手製万華鏡を覗いてみると――。なんとやわらかくて目に優しい極彩色の世界が出現されます。意外性のある実体験には、みなさんは驚かれるかもしれません。
簡易クーラーについては。

【注意事項】
本コンテンツでは、燃費グッズ自作の手順紹介の従来のサイトとは違った視点から、デュアドシリーズの各作品を時間軸に沿って、説明、解説しています。貴方が自作・装着する場合は、全て、自己責任となります。WEBサイトの原則なので、よろしくご理解を願います。

  



デュアド装着部の変遷

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トルマリンを素材にして、燃費向上のために生まれたデュアドシリーズ。デュアドシリーズの前身である2002年「超簡単!! トルマリン・銅ベルト」から2012 年「デュアドRCスペシャル」までの10年間のこれまでの作品は、吸気系、燃料系、そしてラジエター系と3系統にトライしています。
私がリリースした自作燃費向上グッズシリーズを振返ってみて、トルマリンがクルマに与える燃費向上ポテンシャルの高さにただただ驚いています。ネットサーフィンして予備知識を蓄え、限られた作製予算内で充分な燃費向上効果を連発したのだから、本自作シリーズを続けられたのでしょう。電気石のトルマリンに脱帽!
画像「デュアド2の試作品」カットの内、左上は、反射材の役目をするチタンパッチとダイソー商品で作られた記念すべきデュアド第1号。右上は、エコ・トルマリンシート採用のデュアド2(デュアド・スパイラル)。左下は、純チタン板採用のデュアドF
タイプ。右下は終の住処を獲得したデュアドRタイプ。トルマリングッズ課題である冬場の弱点をカバーしました。

トルマリンパッチ×190枚

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トルマリン含有のダイソー・アクトパッチ60ピース使用の自作銅ベルトを当時のマイカーのヴィッツ1L 4ATに装着したら、22.7km/Lが25.0km/L(CAMP計測)となり、10.1%燃費向上。材料費1,500円くらい。装着後の体感もそこそこあったと記憶しています。
市販燃費向上グッズより、はるかに安価で市販品と同じか、条件付で市販品をカモれる程の自作トルマリン銅ベルトに、しばらくの間、傾注して燃費テストを繰返します。
アクトパッチを使用したトルマリン銅ベルトは、最終版では、幅40mm銅板10枚にベタベタと190枚を張付けました。1袋@100円のアクトパッチは6ピース入り。190ピース貼付けということは32袋が必要だから、これだけで3,200円もかかっています。燃費テスト結果は、同一コースの平均燃費26.0km/Lで頭打ち状態でした。
「材料費は庶民レベル」を前提にして、自作トルマリンベルトの探求が始まります。

デュアドシリーズの第1号

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ダイソー社トルマリンパッチは、店内の健康コーナーで売られています。換言すれば、トルマリンは体に良い訳です。一方、チタンパッチは肩こり対策に良くて血行の循環を良くするとか体に良い効果があります。
それでは、トルマリンとチタンを合体した銅ベルトを装着したらどうなるのでしょうか? 市民発明家的発想からすると、これはたいへん興味のあるテーマです。発想法の1つに、オズボーンのチェックリスト法があります。私の発明のきっかけとなった発想は、その方法の中の項目「性質の違うものを結合する」がほとんど。代表作の1つ、「パニックブレーキ・ランプ」もそうです。
トルマリンパッチ付き銅板数枚の上層に、チタンパッチ付き銅板の層を重ねて銅ベルトを自作。ヴィッツ1L4ATの平均燃費25.0km/Lが25.8km/Lに、3%の燃費向上。測定誤差の範疇に入る数字ですが、これ以上向上するはずがない状態の中で確かな体感がありました。
以上が、デュアドシリーズの第1歩。

デュアド2の試作品

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華々しく「デュアド・チタン・トルマリンベルト」と命名したけれども、内容の燃費向上効果が名前にふさわしくハイレベルでなければ、デュアドは広まらない。デュアド体験者の50%以上から「確実にパワーを感じた」「燃費が向上した」の声が頂くには、もう少しパワーアップの余裕がほしい。
ということで、ダイソートルマリンパッチを短冊状に切ったエコ・トルマリンシートに変更。作り方は簡単でスピーディになったけれども、材料費がチョット割高にネ……。
エコ・トルマリンシート+チタンパッチ+銅板で構成される銅ベルトは「デュアド2」と命名。ヴィッツに装着して燃費テストをすること数知れず。パワーアップしたが定速走行中に、一瞬、エンンジン回転が落ちる謎の息継ぎ現象に悩まされました。デュアドスパイアラルを自作したり話題満載でしたが、シリーズ中、不運の作品だったと回顧しています。が、失敗作は新作につながるバネになるのです(笑)。

デュアドFタイプの試作品

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吸気系のデュアドのお話は一休み。
燃料系にトルマリン自作品を装着しているサイトがあります。ならばデュアドの燃料系グッズでもより優れた燃費向上効果がみられるに違いない――と、推測。以上の過程で燃料系にトライしたのが、デュアドFタイプ。画像の中央奥の5連装のものが試作品第1号。
ダイソー100円プラザから購入した幅25mm銅箔テープとエコ・トルマリンシートを交互に重ねた多層構造の上に、チタンパッチを張付けた銅箔テープを被せます。銅箔テープは接着できる黄色の台紙付き。
吸気系と比べ、デュアドFタイプは燃料系なのであまり体感はありません。しかし初代デュアドFタイプの改良版の純チタン板を採用した作品では、テスト車がヴィッツ1L4AT、浜松市郊外の100kmコースで平均燃費20.4km/Lが22.3km/Lの9.3%の燃費向上。燃料系デュアドもけっこうイケマスヨ。

カタリーズ塗布のデュアド5

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エコ・トルマリンシートを挟む銅板にペイント・トルマリンを塗布した作品が、デュアド3。反射材の純チタン板を純ジルコニウム板に変更したのが、デュアド4。ペイント・トルマリンの1缶が高価だったこと、実際に作って試走したが期待したような体感も結果も得られず、デュアド3は不発でした。
落胆して、心が折れた私に朗報が。メル友のジマンさんから教えていただいたのが、触媒塗料「カタリーズ」。銀塩フィルムケースと同サイズの小瓶に入った銀色に光る塗料なのですが、デュアドシリーズはコレを採用したデュアド5で生き返りました。まさしく渡りに船の出来事でした。
カタリーズの詳細は別サイト「デュアド5&5エコノミー」 「デュアドRタイプC/カタリーズで新性能発揮!!」を閲覧してください。デュアド5エコノミーは、カタリーズ塗布した「5」の反射材にジルコ板より安価なステンレス板を採用したもの。省燃費性能は△でした。画像は、ダイソー園芸用防虫銅板にカタリーズを塗布して乾燥させている状態。カタリーズは、Rタイプでも採用している私の強〜い味方。期待を裏切らない絶対性能があります。

デュアドRタイプの作製

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2002年に生まれたデュアドシリーズを吸気系、ワンポイントで燃料系を紹介してみました。これまでのシリーズサイトの視点を変えて、本コンテンツでは、なるべく裏方の作業途中の画像をセレクトしています。画像「デュアドRタイプの作製」はデュアドRタイプ(ラジエター系)のものですが、直前の画像「カタリーズ塗布のデュアド5」の吸気系デュアド5の塗装風景と比べてみてください。Rタイプはずーっとコンパクトに仕上がっています。
デュアドRタイプの最大の特徴は、従来のトルマリングッズの弱点を克服したこと!
トルマリンは、圧電効果と焦電効果の2つの特性をもっています。外気の温度が高ければより多くの電気エネルギーを発生します。トルマリンを主材料にしている吸気系デュアドでは、夏場は絶好調。ところが冬場は絶不調で、装着なしとほとんど変わりない燃費結果に成り下がっています。
それをラジエターホースに巻けば、トルマリンは動作環境温度80℃弱を保てるのです。しかも材料も作製工数もあまり多くない。デュアドの成長を見守って10年目で極めました。

化粧前のデュアドRタイプ

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偶然というものは時として、とんでもない出来事に発展することがあります。風邪をひいたので薬局に行ったが、店頭に陳列されてあったのは、血行を良くするチタンパッチでした。私の目に入ったパッチは、即、新型トルマリン銅ベルトにショート!
こうして超簡単トルマリン銅ベルトから、デュアドシリーズに発展し、改良を続けて10年目にラジエターホースに装着する方法に至ったのでした。
画像は、最新リリースのデュアドRCスペシャルのほぼ完成間じかの1ショット。過去にリリースしたデュアド2のスパイラルタイプと比べると材料に使用したエコ・トルマリンシートを大幅に削減。そのうえ、吸気ダクトに巻きついた蛇のようなデュアド・スパイラルを凌ぐ燃費向上効果があると自負しています。
少年時代にプラ模型作りに熱中していた私が、40年後にこのような燃費向上グッズを作るとは、思ってもいなかったことです(笑)。

デュアドRシリーズ
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ラジエターホースに装着するRタイプで、久しぶりに燃費グッズ自作熱のスイッチがON。はまりましたネ。だって構造が簡単。作りやすくて、材料費が安くて、そのわりに燃費向上効果が素晴らしい。ガソリン混合給油法とラジエターホースに巻く自作品。ダブル燃費効果でちゃんと結果がついてくるから、アクセルワークが楽しくなるはず。
画像左側縦に黄色3つは、デュアドRタイプ。初期の作品です。材料の銅板はダイソーの園芸用防虫銅板「虫ヨラズ」を使用しているので、幅40mm。エコ・トルマリンシート4層構造となっていて、最上層の反射材は、t0.1×40×100mm純チタン板。これをラジエターのロアホースとアッパーホース用に、同型のデュアドRタイプ2個で1セット。2011年7月8日から製造開始。下段左と中央の銀色布テープに黒ロゴ入りは、幅50mmで反射材はt0.1×50mm純ジルコニウム板使用のRタイプ2。画像右は、RCスペシャル。T0.1×70×100mm純ジルコニウム板+エコ・トルマリンシート銅板の9層構造。T0.1mm銅板は、IHC.MonotaRO(モノタロウ)から入手。
デュアドRタイプの反射材
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本サイトで繰り返し、強調して記載していることですが。
「トルマリン銅ベルトを自作するならチタン板の反射材をかぶせれば格段にパワーアップします。アルミは効果がありません」
別名「電気石」のトルマリンだから、金属の物性をWEBサイトで検索すると、チタンやジルコニウムとアルミニウムの導電率を比較すれば納得できると思います。アルミを反射材に見立てて作ったトルマリン銅ベルトを、本サイトでは「デュアド」とは呼びません。
デュアドシリーズの唯一の欠点は、反射材している純チタン板や純ジルコニウム板の@が高いこと。
貴方は、純チタン板と純ジルコニウム板を見分けられますか? 画像左の凹付き異型6角形が、純チタン板。灰白色で光沢がありません。左より2番目の幅の狭い短冊状金属板が純ジルコニウム。チタン板より青みがかった黒い色をしていて光沢があります。ざっとみて、同じ厚さの面積比で@は純チタン板の倍のお金を必要としますが……。
【付録1】東久邇宮記念賞受賞
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みなさんは、三大宮様賞をご存知ですか? 高松宮賞、秩父宮賞と東久邇宮記念賞がそれです。
画像中央の壇上後姿の男が私。同じく中央でこちらを向いているプレゼンターは、「大衆発明家の父」と呼ばれる故豊沢豊雄さんです。時は平成19年7月7日。会場は東久邇宮記念賞授与式のメモリアルショット。
知的所有権管理士の私は、20年以上、せっせと小発明をしては登録願いを知的所有権協会に申請していたが、7〜8年前から協会側より東久邇宮賞を推薦する内容の手紙が届くようになりました。差出人はT・T。誰? と思ってよく知る浜松発明研究会役員に尋ねると彼曰く「それは豊沢豊雄さんダョ!」。びっくり仰天。こんな大きな賞を私ごときが頂いてもよいのだろうか? いやチャンスは2度と来ないだろう。100歳のご高齢の豊沢さんが存命のうちに……。意を決した私はかくして授与式に臨んだのでした。

(1) 産業、特に発明活動に従事し、その振興に携わっていること。
(2) 産業、特に発明活動における社会的評価を受けていること。
(3) 人格的にも優れ、将来における展望を持ち、努力を怠らないこと。
本賞受賞の目安は、原則として以上のいずれかに該当する人です。

【付録2】電子ホタル作製
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ゲンジボタルとヘイケボタルの違いは何?
素朴な疑問からWEBサイトで検索すると、電子ホタルに到着。しかし専門的な電子回路図と単色LEDの明滅(※注1)の画像だけの説得力に乏しいサイトなので、インパクトもエネルギーも足りず、疑問を抱いた心は50%も満たされない。
ならば自分で作ってみよう! 浜松市の某電子パーツ店で、@1,000円のLED点滅(※注2)キットを購入。負荷となるLEDに適切な容量値のコンデンサを並列接続すれば、消灯だけがフェイドアウトする擬似明滅を再現できます(笑)。画像のように緑色LEDを包む外殻の5倍スケールの電子ホタルは、ペーパークラフト作家の神谷正徳さんの本、「小学館の図鑑NEOのクラフトブック/りったい昆虫館」を参考にして、PPシートで自作・塗装。ゲンジとヘイケは、コンデンサ容量を調整して各々、3〜4秒と1秒に明滅周期を設定。実物では、本州の糸魚川を境にして、東4秒に西2秒がゲンジボタルの明滅時間。
実際のヘイケボタルは、1秒弱でパパパと緑に赤みがかった弱い明滅。
近所の知人がぜひほしいというので、2匹の完成品を差し上げた。ボーイスカウトの指導員をしている彼は、「初夏のホタル鑑賞会でいきなり夜の現地に子供たちを連れていくと、空中乱舞して光っているホタルに目を奪われ、とても説明どころじゃない。貴方の電子ホタルは事前の室内説明会のデモに丁度良く、今年は大成功でした。ありがとう」。
素朴な疑問がすっかりなくなり、充足感で満たされた私の自作ホタルが、役に立っている。こんな嬉しいことはありません。
※注1;光などがだんだん明るくなったり、暗くなったりすること。
※注2;光などが点灯、消灯を繰り返すこと。
【付録3】マルチチェンジャブル形万華鏡
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オズボーンのチェックリスト法の発想法に基づいて生まれた小発明は、私の作品の過半数を占めています。画像のマルチチェンジャブル形万華鏡は、その代表的産物。
チョットお買い物&気分転換の目的で、100円ショップへ。玩具コーナーの万華鏡キットに興味をそそられる。次の次のコーナーにある4段連接で分離可能なアクリル製ファンシーケースが目に入る。
いったん、帰宅。WEBサイトでオイルワンド型万華鏡が1番人気と知るが、オブジェクト交換可能のチェンジャブル型万華鏡に興味を抱く。2〜3日して、脳裏に閃いたのが、オブジェクトケース連接可能なマルチチェンジャブル型万華鏡です。
季節ごとの花びらや葉片を、カラフルに組合わせたときの画像をイメージしながらオブジェクトをチョイス。子供達の創造力アップにすごく良いのです。
作品の接眼部の覗き穴から見ると、オブジェクトが色付きガラス片やビーズ片である従来の万華鏡と違って、これまでに見たことの無い、柔らかくて目に優しくキメ細かな極彩色の世界が出現した!
何も考えずに、本作品の画像を体験すれば、万華鏡セラピーで心身ともにオールクリア。ではなくてリセットされるのは間違いありません。痛んだ精神面の浄化作用があるのです。商品化を願ってリリースする自信作の1つ(笑)。
【画像4】簡易クーラー作製
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地球温暖化の影響で寒暖の差が大きくなり、近年の夏はより暑さを増すばかり。昨年2012年の夏も暑かった――。酷暑の中、一昨年93歳で亡くなった父のことばかり考えていました。物心ついた幼少の私の父への思い出は、暑くてかなわない真夏日に、お手製クーラーを作上げて得意満面の笑顔があります。無条件で涼しいと思った! 父チャンは凄い!
あのときの自作クーラーは、一斗缶(18L缶)の両面をくり抜いて、染色屋から仕入れた木綿の糸束のカーテンを垂らして、缶下部の水を吸上げて糸を濡らし、反対側から卓上扇風機で涼風を送る。一斗缶の吐出し側からは、蒸発潜熱によって冷風が発生するというもの。
亡き父を偲んで自作したのが、画像の簡易クーラーです。
ホームセンターで売っているポリタンク(在庫は赤色しかなかった)の両サイドを、同じく同センターのレンタル工具のジグソーでくり抜き。木綿の糸束は、実家近くの整経屋から入手。アパートの部屋でさっそく実験(笑)。寒暖計で計ると、吐出し側の冷風は扇風機のノーマル涼風より2℃低め。酷暑のなかで50年前のおぼろげな淡い思い出が、フワフワと浮かんでは消えました。


おわりに

本稿を書いているのが、奇しくも2013年2月11日です。
本サイトでしばしば話題に取上げている人、「大衆発明家の父」と呼ばれる豊沢豊雄さんの命日にあたるのです。3年前の2010年2月11日の早朝に、老衰のため永眠されました。享年102年。100歳でも著書を出されていた物凄い人です。生涯、発明の民主化に尽力され、その著書240冊余。日本の発明の出願件数を世界一にされた偉大な方です。
本コンテンツでは、私のお宝画像の1つとして公開できる機会が持てたことに、たいへん感激しています。

自作燃費グッズ+市民発明家=デュアドシリーズ。
自作燃費グッズを、発明の知識のある人間の手にかかると、どのような産物が出来上がるのか? 
私ノズ・コレの場合は、デュアドシリーズが回答となります。携わった期間は現時点で10年余り。答えを出すには短いような長いような……。かかった費用は、100円ショップから仕入れた材料が多いので、比較的安価に押さえられたものの、燃費テストなりで費やされたガソリン代を含めれば、ザックリ計算しても100万円オーバーでしょう(笑)。
最近、BOOK-OFFで、ずっと欲しかった本を見つけました。
中本繁実著/日本地域研究所/発明魂という本で、今は無き豊沢豊雄さんの生涯を描いています。著者の中本繁実さんは、豊沢豊雄さんとは特に親しい間柄で、
「僕は豊沢先生と約束しましたからね」
と笑いながらお話をされます。約束した内容は、ついぞ聞き逃しましたが、彼の発明活動をみれば、だいたい察しがつきます。
件の著書の中で落とし所はたくさんありますが、私が興味をそそられたのはP113の、
「発明とは、無から有を引き出すものではない。既存のAと既存のBを結合して、ちょっとかわったCというものをつくり出すことだ――豊沢豊雄語録より――」。
オズボーンのチェックリスト法の中の「性質の違う2者を結合する」に共通する発想法です。私の小発明も幾度となく応用されているのはいうまでもありません。

今回は、燃費やクルマがメインテーマではなくて、かなり発明色をだしてみました。何故なら、10年以上も自作燃費グッズに関わってこられた原動力は、市民発明家としての「ミッション」「ビジョン」の2大柱にささえられたからです。
デュアドシリーズは、今回で一区切りとしましょう。面白ネタがみつかれば、突如、スイッチONとなり、リトライすべく出現します(笑)。
ではまた。

  



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