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ノズ・コレの燃費相談室

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MESSAGE エアチャンバ(レゾネータ) /たかかめ (02/07/15(Mon) 11:04) [6496]
......MESSAGE Re[1]: エアチャンバ(レゾネータ) /かばくん (02/07/17(Wed) 19:03) [6521]
............MESSAGE Re[2]: エアチャンバ(レゾネータ) /たかかめ (02/07/17(Wed) 23:14) [6522]
..................MESSAGE Re[3]: エアチャンバ(レゾネータ) /かばくん (02/07/18(Thu) 23:36) [6523]
........................MESSAGE Re[4]: エアチャンバ(レゾネータ) /たかかめ (02/07/19(Fri) 08:50) [6525]


親記事 / ▼[ 6521 ]
NO.6496  エアチャンバ(レゾネータ)
□投稿者/ たかかめ -(2002/07/15(Mon) 11:04:22)
□U R L/
たかかめです。

現在「ピラミックM7」を試しています。
その取り付け説明書の中に「レゾネータの機能止めで燃費は更に上がる」という
内容の事が書いてあるんですが、今まで私の中ではレゾネータを外すと
音が大きくなるし低速のトルクは若干なくなると思っていたんですが
このマニュアルによると音も変わらないし燃費も上がると言うんです。

ライトチューニングの世界ではメジャーなレゾネータ外し。
確かにパワーは上がるかも知れないですが、燃費に良いというのは
はじめて聞きました。

どうなんでしょうか?



▲[ 6496 ] / ▼[ 6522 ]
NO.6521  Re[1]: エアチャンバ(レゾネータ)
□投稿者/ かばくん -(2002/07/17(Wed) 19:03:27)
□U R L/ http://https
レス遅くなりました。
レゾネータ塞ぎは、メリットデメリット両方ありますね。吸気の脈動効果が強くなるので、回転数によってトルクの山谷が目立つようになり、基本的にはうるさくなります。
吸気流路の長さによって異なりますが、7000rpmがレッドゾーンのエンジンを例に取るとおおざっぱに言って、3000rpm前後にトルクの山ができ、4000〜5000rpmあたりにトルクの谷ができ、、、といった感じになります。この3000rpmのトルクの山を利用して走るように心がけると、燃費が良くなるという寸法です。4000〜5000rpmあたりのトルクの谷も、心理的にエンジンを回したくなくなる効果もありそうです。 
ついでに言うと最近のトヨタの実用車のエンジンは、燃費向上のために確信犯的にレゾネータをつけてないようです。
反対に、高回転をまわして何ぼのホンダ車には、しっかりレゾネータがついています。

もしもレゾネータ塞ぎをするときは、粘着力の強力なテープを用意してテープを貼り付ける面のしっかり脱脂してから、トライしてくださいね。テープが万一剥がれてスロットルバルブに引っかかると、アクセルが閉じなくなり非常に危険ですので。



▲[ 6521 ] / ▼[ 6523 ]
NO.6522  Re[2]: エアチャンバ(レゾネータ)
□投稿者/ たかかめ -(2002/07/17(Wed) 23:14:58)
□U R L/
レゾネータがあると、なぜ、トルクの山谷がフラットになりやすいんですか?



▲[ 6522 ] / ▼[ 6525 ]
NO.6523  Re[3]: エアチャンバ(レゾネータ)
□投稿者/ かばくん -(2002/07/18(Thu) 23:36:15)
□U R L/ http://https
吸気レゾネータとは、吸気流路の途中に設けられた分岐管につけられた、空洞部分を指します。 その働きを理解する前に、気柱振動を知っておく必要があります。
 エンジンの配管はその長さに応じた気柱の固有振動数を持っています。 また、吸気系もバルブの開閉による圧力変動が起こっており、例えば吸気バルブが閉じたときには、吸気の流れがせき止められることで、一時的にバルブ回りの圧力が高まり、そのプラスの圧力波は、吸気口のほうに伝わっていきます。 圧力波は、開放端(流路の面積が急変するところ、エアクリーナボックス、吸気口)や、配管の曲がり部などで反射する特性があり、開放端では位相反転、閉鎖端では同位相で反射し、吸気バルブの方に戻ってきます。 このとき開放端からの反射であれば、マイナスの圧力波となり、吸気バルブが開いているとエンジンが空気を吸い込む妨げとなるのでパワーダウンし、閉まっているとここは閉鎖端なのでマイナス圧力波となって、、、、また、開放端で、今度はプラス圧力波となって、戻ってきます。このときに吸気バルブが開いていれば、パワーアップします。 つまり回転数によってトルクが上がったり下がったりします。
このように、吸気の気柱振動とは、良い面と悪い面がありますが、吸気レゾネータにはこれを緩和する働きがあります。 例えば吸気口の近くのレゾネータは閉鎖端なので、同位相の圧力波が反射し、 これが丁度吸気口から戻ってくる逆位相の圧力波と干渉してその影響を弱めるようです。 
 上の話は、単気筒の例ですが、4気筒のエンジンの場合はおたがいの吸気圧力波の干渉があるので状況がややこしくなります。 最近でこそ解析でそれぞれの吸気脈動の干渉評価ができるようになったようですが、最終的には、試験で確認、チューニングしているようです。 レゾネータなしの吸気系は配管気柱共鳴が起こりやすいので、概して騒がしく、トルクの山谷ができてしまいます。



▲[ 6523 ] / 返信無し
NO.6525  Re[4]: エアチャンバ(レゾネータ)
□投稿者/ たかかめ -(2002/07/19(Fri) 08:50:30)
□U R L/
丁寧な説明ありがとうございます。
たいへんよくわかりました。

トルクの山谷ができると乗りにくくなるかも知りませんが
燃費を上げるには結構有効な手段かもしれないですね。

へたに吸排気系をいじると簡単にパワーが落ちると言われるホンダの車。
脈動の計算を極限までやっているからでしょうかね。
私の車もホンダ車なんですが、社外品のエアクリに交換しただけで
燃費落ちました。



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