ノズ・コレさん(こっちのほうがしっくりくるなぁ)の主張がなぜ受け入れられないか。それは、サイエンス(科学)とアートを無意識のうちに混同してるからなんですよ。自分ではサイエンスのつもりなんでしょうけど、客観的にみればアートです。
サイエンスというのは、太陽が東から登るみたいな、この世に存在する絶対不変かつ普遍的な法則を研究するものです。したがって、個人的な主観や感覚などといった、絶対不変かつ普遍的でないものは、徹底的に排除しなければ成り立ちません。
アートというのは、芸術やスポーツなどがそうですが、基本的な理論というのはあっても、一流と言われる人たちは個人の技能や感覚を極限まで追及し、高めていくものです。だから、この2つは本質的には相容れない世界なのです。
グッズの効果を議論する場合は、当然サイエンスの土俵で議論しなければならないのですが、ノズ・コレさんや肯定派の人たちは、自分ではサイエンスのつもりで、体感だの何だのアートを持ち込んでしまっているんですよ。だから、議論なんてかみ合うわけがない。決して体感を否定するわけじゃありませんが、その現象の背景についての知識もなければ分析もできていないから、単なる勘違いで終わってしまっているんですね。
日本語では人文科学という言葉があるように、本来サイエンスでないものにも「科学」という言葉が使われるため混同されがちですが、ScienceとArtはまったく別物です。
ノズ・コレ流運転術をグッズと切り離して、純粋なアートとして主張するなら問題はないのですが、ノズ・コレさんの場合やっかいなのは、その運転術もグッズという御本尊の御利益がないと真価が発揮されないということですね。その意味では、アートというよりは宗教といったほうが近いかもしれません。
(疲れたから続く。そういえばあっちのほうも「続く」のままか、忙しいなぁ。)
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